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​青果卸向け  現場システム

青果市場で広く利用されている「販売原票」をシステム化。
現場の営業担当が入力することで転記などの事務コストを削減するほか、蓄積されたデータベースが営業ツールとしても機能します。

青果卸向け 現場システム.jpg

 農経新聞 2007年3月5日 

事務作業を大幅削減

販売データ 営業員が直接入力

青果卸では、事務作業の合理化を進めている。

長印市川青果(和田孝久社長、千葉県市川市公設地方卸売市場)では、

販売結果の入力は女性事務員やパートなどが担当していたが、全て営業員が自分で入力する方式に改めた。

コスト削減と労力軽減を図りながら、その日の売上げなどは午後一時半までに集計。営業員は本来の業務である営業を強化する。

「四度手間」の改善へ 冬炫龍がシステム構築

以前は、営業員は八時前後に現場から事務所にあがり、手書きの販売結果を、入力担当者にも分かるよういちいち書き直していた。

その伝票整理などに昼すぎまでかかっていたうえ、入力にも七~八人を割いていた。

しかも、「書き直しても、やはり間違いは発生していた」(川島和博・総務部長)ため、その修正も考えれば二度手間どころか、

三度手間、四度手間という状況。さらに、全体の売上げが出るのも午後四時頃と遅く、その後でないと請求書発行などはできない。

労力負担が多く、残業代もかかっていた。

このため、青果流通業者のシステム構築を手掛ける冬炫龍(渡辺博子社長、東京都千代田区)に現状の改善を依頼。

昨年十一月から営業員(一七名)全員が販売結果を自分で入力する方式を採用するとともに、そのデータは社内全体にオープンにした。

データはオープン化 担当外品目にも対応 

当初はベテラン社員が対応できるか不安だったが、五十八才の最高齢者までスムーズに対応。

昼過ぎまでかかっていた営業員の事務作業が、平均十一時前後に終了。

しかも、慣れれば入力作業の方が楽で、数字の間違いも大幅に減少している。全体の売上げが出るのも早まり、コスト負担も軽減。

それまでの入力担当者は、最終チェックなどだけを行えばよくなったため、現在は二名まで削減された。

営業員は、毎日午後から商談に行くことが可能に。

また、データがオープンのため、「担当品目以外の値段の問い合わせにも、お客様を待たせず、その場で回答できるようになりました。

翌日の価格を入力しておけば、よほど問題が起こらない限り、販売を代わってもらうこともできます」(山下千歳勢・野菜部課長代理)という。

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